家の建て替え

10、13、15、19坪の狭小住宅の建て替え費用はいくら?狭い敷地の注意点

狭小住宅建て替え

狭小住宅とは、読んで字のごとく「狭い土地に建つ家」のことです。

「狭さ」というものに定義はありませんが、15坪以下程度の土地に建つ家が、一般的には狭小住宅と呼ばれています。

狭小住宅は、生活に必要な設備がギリギリに土地に詰め込まれていることが多いですね。余裕のある広い土地に建つ住宅と比べると、どうしても使いづらさが生じてしまいます。

例えば、廊下が確保できない、風通しが悪い、カビが発生する、日当たりが悪い等の悩みもあり得るでしょう。

簡単には対処できない不便さが多くなってくれば、「建て替えて快適に生活したい」と考えるのはごく自然なことです。

ただ、建て替えでは、やはり費用のことが気になるのではないでしょうか。「狭小」とはいえ「家」ですから、ある程度の出費は覚悟しなければなりません。

では、どの程度のお金が必要になるか想像がつきますか?

この記事では、

  • 10~15坪の狭小住宅の建て替えにかかる諸費用
  • 狭小住宅の建て替えが上手くいった事例
  • 狭小住宅建て替えの際の注意点

をお伝えします。

狭小住宅の建て替えに取り組むなら、知っておくべき事柄を詳しく解説します。

建て替えがよりスムーズに、そして希望通りに行われるために、ぜひじっくり読み進めてください。

建て替えにかかる諸費用

家を建て替える際に、最も大きなものは建築費用です。

ただ、その他にかかる諸費用も決して小さいものではないと理解してください。

以下に、必要であろう諸経費の詳細を解説します。

解体費用:約3~4万円

家建て替え解体

家を建て替えるためには、まず現在の家を解体する費用が必要になってきます。

木造家屋を解体するのにかかる費用は、1坪あたり3~4万円程度です。

構造 坪単価
木造住宅 3~4万円
鉄骨造 4~5万円
鉄筋コンクリート造 6~7万円

15坪の家であれば、45~60万円程度かかるということです。

仮に、鉄骨造りの家であれば「坪あたり3~6.5万円」、鉄筋コンクリート造りであれば「坪あたり3.5~7万円」の解体費用が相場だといわれています。

狭小住宅の解体費用とはいえ、必ずしも小さな金額では済みませんね。

引っ越し費用:約20~30万円

家建て替え引っ越し費用
家族
家族 2人 家族 3人 家族 4人 家族 5人以上
~15km未満
(市区町村内)
平均80,527 平均93,593 平均116,398 平均138,115
~50km未満
(都道府県内)
平均81,822 平均103,078 平均114,283 平均122,071
~200km未満
(同一地方内)
平均105,918 平均138,112 平均151,298 平均120,111
~500km未満
(近隣地方)
平均114,905 平均177,000 平均183,241 平均318,571
500km~
(長距離)
平均148,949 平均185,867 平均205,932 平均257,122

出典:価格ドットコム

家を建て替えるためには、一度別の住居に引っ越しをしなければなりません。また、建て替え完了後には、その家に戻るためにもう一度引っ越しが必要です。

つまり、建て替え時には2回の引っ越し費用がかかるということです。

以下の表には、縦軸に「建て替える家から一時的に引っ越す家までの距離」、横軸に「家族の人数」を設定して、引っ越しにかかる費用の平均を示しました。

引っ越し先までの距離が遠いほど、また家族の人数が多いほど費用も割高になります。

この表に示した金額は1回の引っ越し費用ですから、実際には倍(2回分)の費用が必要になってきます。

引っ越し規模によっては20~30万円では収まらないケースもあるでしょう。建て替え前には、引っ越し費用もしっかりとプランの中に含めておいてください。

仮住まいの費用

家建て替え仮住まい

建て替えには引っ越し費用とは別に、仮住まいとする家の家賃も必要になってきます。1軒の家を建てるのには、どの位の期間がかかると思いますか?

まず基本的な設計や資金計画ができるまでが、おおよそ7カ月程度。その後、家を解体して建て替え工事に入ってから完成までが、一般的には7~8カ月はかかります。

下記の表には、1カ月分の家賃を8万円、そこに仮住まいする期間を8カ月とした場合にかかる費用を示したものです。

項目 費用
仮住まい家賃 8万円 × 8カ月分 = 64万円
敷金 8万円 × 2カ月分 = 16万円
礼金 8万円 × 1カ月分 = 8万円
総額 88万円

建て替える家に、特殊な工法・構造を取り入れたり特別な資材を使ったりすることがあれば、工期がさらに伸びることも考えられます。

8万円というのはひとつの目安ですので、実際に仮住まい費用がいくらかかりそうかは、事前にしっかりと計算しておきましょう。

そのほか約1~2割の費用がかかる

家の建て替えの諸費用として、解体費用、引っ越し・仮住まい費用の他に、さらに細かな出費として約1~2割の費用がかかると思っておいてください。

その費用の種類は以下の通りです。

そのほかにかかる費用の種類
  • 司法書士への手続き依頼料(登録免許手続き等)
  • 固定資産税(建て替えによって増える場合と減る場合があり)
  • 消費税(家に関わるものでしたら、数十万円単位にもなるでしょう)
  • 住宅保険料(地震・火災保険等)
  • 細かな経費(収入印紙等)
  • 地鎮祭や上棟式の儀式費用(任意です)
  • 大型家電・家具費用(間取りが変われば買い替えが必要)

家の建て替えに必要な費用は、しっかりと準備したつもりでも、大幅に上回ってしまうケースがとても多いです。

常に少しのゆとりを持たせた計画を進めることが、「お金が足りない! どうしよう?」という事態を避けるために大事なことです。

狭小住宅の注文住宅の事例・間取り

狭小住宅であっても納得・満足の建て替えができた事例を2つ紹介します。「狭小」を感じさせない見事な造りが実現していますよ。

9坪の狭小ガレージハウスの事例

10坪以下のガレージハウス間取り
工法構造 木造軸組み(SE構法)
建築面積 29.82m2 / 9.0坪
延床面積 73.41m2 / 22.2坪
工事期間 5ヵ月

間取り・イメージ

狭小10坪ガレージハウス間取り 狭小10坪ガレージハウス間取り

出典:ハウスネットギャラリー

9坪の土地を活かして、1階の駐車場も含め、シンプルな造りで無駄なスペースが一切ありません。浴室の仕切りをガラスにして、空間を広々と見せる工夫をしていますね。

約12坪の狭小ガレージハウス

10坪のガレージハウス間取り
工法構造 木造軸組み(SE構法)
建築面積 41.68m2 / 12.6坪
延床面積 111.38m2 / 33.6坪
工事期間 5ヵ月

間取り・イメージ

狭小ガレージハウス間取り 狭小ガレージハウス間取り

出典:ハウスネットギャラリー

窓が大きく、階段もスケルトンにしてあることで、狭小であっても圧迫感を感じさせません。吹き抜けの構造も、空間の広さや立体感をより際立たせていますね。

狭小住宅を建て替える際の注意点

狭小住宅を建て替えるには、それなりの工夫や準備が必要です。限りある空間を、可能な限り有効に使える家にするために、以下の点に注意して計画しましょう。

15坪なので間取りをよく考える

15坪の土地での建て替えの際には、15坪の広さが限りなく有効活用されるような間取りの検討が必要です。

一般的な住宅の間取りを考えていては当然面積が不足してしまいますので、いかに無駄を省いて効率的に使える空間にするかの工夫が必要なのです。

そのためには、優れた設計が求められますね。間取りを工夫する際のポイントの例は以下の通りです。

風通し・日当たりを良くする

建売日当たり

スケルトン階段や吹き抜けの構造を活用する、天窓を設置して十分な日射しが部屋に届くようにする等ので、風通しと日当たりを確保しましょう。

空間を広く使う

スキップフロアを活用し、間仕切りを減らすことで狭さによる圧迫感を解消できます。勾配天井で開放感を増したり、ロフトを設置したりすることでも空間をフルに使えます。

無駄スペースを徹底的に省く

狭小住宅では、収納スペースは居室の面積を狭める恐れがあります。

そのため、スキップフロア下や壁面に生まれやすいデッドスペースに収納を設置する工夫をすると良いでしょう。

造作家具の設置

造作家具を造り付けることで、室内に家具を置くことで生まれるデッドスペースをなくすことができます。

収納のついたソファ、カウンターキッチンからつながるダイニングテーブル等の造作家具は、空間をより有効活用できる工夫です。

これらの間取りの工夫は、当然素人では困難です。設計士に依頼して、理想の家に向けた十分な打ち合わせが常に欠かせないでしょう。

3階建て、ビルドインガレージにする

15坪の土地であっても、戸建て住宅であれば、2階建て、3階建にすることで縦の空間を広げられます。

この点は、マンションよりも居住面積を広く保てるという強みですね。3階建てのビルトインガレージにすれば、駐車場も含めた十分な居住面積がある家が可能です。

3階建ての家を建てる際、周囲に家が密集している土地であるなら、隣家との日当たりの問題等が発生することもあります。

その場合は、「各階の天井の高さの調整」「日光の斜線規制を緩和する」を考慮した設計になるよう、専門家と相談しながら計画していきましょう。

狭小住宅が得意の業者に依頼する

狭小住宅の建て替えを行うなら、「狭小住宅が得意な業者」に依頼することは大事なポイントです。

狭小住宅に関わる実績が豊富な業者でしたら、今までの狭小住宅の事例や新たなプランをいくつも示してくれます。

より、希望に沿った家の完成が実現しますよ。

一方、狭小住宅建築の実績が乏しい業者に任せてしまっては、家が完成してから「こんなはずでは・・・」という状況もあり得ます。

思い通りの家が建たず、「建て替えた家をさらに建て直したい」と思っても、それはなかなか困難な作業になりますよね。

「安いから」「つきあいがあるから」等の理由で、狭小住宅に詳しくない業者に依頼することは避けた方が良いでしょう。

一括資料請求サービスを活用する

パンフレット

狭小住宅の建て替えを考えるなら、「一括資料請求サービス」を活用することをおすすめします。建て替えプランを検討する場合、案外2、3の業者を回っただけで決めてしまう人は少なくありません。

ただ、本当に希望に近い家を建てたいのなら、10社程度からのプランを比較検討したほうが賢明です。

しかし、それだけの業者にすべて連絡・相談していくことは大変な作業です。そのため、その労力をカバーできるのが一括資料請求サービスです。

一括資料請求サービスの利用はとても簡単です。インターネット上で専用のサイトにて、あなたの土地や家の条件を入力して、後はボタン一つで送信するだけ完了。

それで、全国の優良企業にあなたの家の情報が伝わり、それを確認した業者が「おすすめの建て替えプラン」をメールで提示してくれます。

ネットで操作するだけで、さまざまな建て替えプランの数々を一気に集めることができますよ。

後は各プランをじっくり比較検討して、より理想の建て替えが叶えられそうな業者をいくつかに絞り込んでいくことです。

最終的には数社と面談をして、どの業者に依頼するかを決定するのがもっとも納得できる方法ではないでしょうか。

建て替えをできる限り理想的に行なうには、まずは初期段階でなるべく多くの情報(プラン)を集めることが重要です。

そのために最も便利で効率的な方法が、一括資料請求サービスです。そのほとんどは無料ですので、ぜひ活用をおすすめします。

まとめ

狭小住宅を建て替えるなら、費用も含めて事前にしっかりとプランを練ることが大事です。

仮に土地が15坪であれば、その広さは変えられませんから、後は以下に有効に生活できる家を建てるかだけです。

狭小であることを「狭いからできないことが多い」とばかり考えずに、「どう工夫したら希望が叶う家になるか」に目を向けてみましょう。

狭小であっても住みやすい家が建った実例はいくつもあります。ぜひ楽しみながらプランを練り、建て替えでより快適な生活を手に入れてください。

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