地方や田舎で5,000万円の家を建てたい!と考えるのであれば、豪華な家が建設できます。
土地があるのかないのかでも変わってきますが、注文住宅の平均相場は土地込みで4,000万円ほどです。
そのため、1,000万円以上予算のある家を建てることができますよね!
ただ、注文住宅は建設会社によって値段が異なるので、せっかく5,000万円の家を建てようと思っても良い家が建てられない恐れがあります。
それでは、困りますよね。
そこで本記事では、田舎で5,000万円の家を建てたいと考えている方のために、土地がある場合の事例や土地込みの事例をご紹介いたします。
予算5,000万円でどのような家が可能なのか、具体例を見ながら考えていきましょう。とても参考になるはずなので、いいアイデアを参考にしてあなたの家づくりに役立ててください。
地方で5,000万円は良い家を建てられる
もし地方で家を建てようと考えていらっしゃるのであれば、5,000万円あれば満足度の高い注文住宅が可能です。
土地を持っている場合は、予算の5,000万円を全て建築費に使えます。
一方、土地をこれから購入しなくてはいけない場合も、地方では土地代が安いので建築費に4,000万円くらいかけられます。
四季を感じられる植樹を配した中庭のある家、床を無垢材にしたい、ゆったりとした景色を楽しめるバスルームのある家、地下室にトレーニングルームがある家などイメージが広がります。
予算に合わせるのではなく、住みたい形を実現するので、あなたのこだわりが実現します。
土地込み場合は土地代が1,000万円建物だけで4,000万円
地 域 | 建設費(万円) | 延床面積:㎡(坪) | 坪単価 | 土地の価格(万円) | 総額(万円) |
全 国 | 2,734.3 | 113.3(34.27) | 79.78 | 1,304.9万円 | 4039.2 |
首都圏 | 2,624.9 | 107.8(32.60) | 80.51 | 2,092.9 | 4717.8 |
近畿圏 | 2,632.2 | 112.0(33.88) | 77.69 | 1,516.5 | 4148.7 |
東海圏 | 2,864.8 | 116.3(35.18) | 81.43 | 1,206.4 | 4071.2 |
その他 | 2,791.3 | 115.6(34.96) | 79.84 | 885.9 | 3677.2 |
フラット35利用者調査より引用
表のように首都圏なら土地購入だけですでに2,000万円を超える金額ですが、地方であれば、土地代が1,000万円前後です。
建設費は全国的にほぼ変わらない状況です。首都圏と近畿圏の建設費が全国平均より下回っているのは、土地が高いことが原因なのでしょう。
土地代が高いので、あまり家にお金をかけられないということです。その反面、地方では土地代が安いため、建設費は全国平均よりも高いですよね。
土地がない場合は豪邸が建てられる
地 域 | 建設費(万円) | 延床面積:㎡(坪) | 坪単価(万円) |
全 国 | 3,353.5 | 128.2(38.78) | 86.47 |
首都圏 | 3,627.0 | 127.0(38.41) | 94.42 |
近畿圏 | 3,408.1 | 126.9(38.38) | 88.79 |
東海圏 | 3,437.2 | 130.1(39.35) | 87.34 |
その他 | 3,193.0 | 128.5(38.87) | 82.14 |
フラット35利用者調査より引用
また、もしもすでに土地を所有しているのであれば、5,000万円を全て建築費に当てられます。
注文住宅は5,000万円から「邸宅」と呼ばれるカテゴリーです。中々建設費5,000万円の家を建てることはできないですよね。大手ハウスメーカー、工務店などで家を建てられるのでとても羨ましいです!
それでは、具体的にどのようなプランが可能なのかを見ていきましょう。
土地込みで5,000万円の注文住宅の事例
先ほどもお伝えしましたが、地方であれば土地も比較的安く購入できるので、5,000万円の予算でもかなり希望にあわせられます。
エリアによっても違うのですが、土地代を1,000万円かかると想定すると、5,000万円の予算で、建物価格に4,000万円がかけられることになります。
4,000万円の予算なら、こだわりのある部分を実現可能です。ウッドデッキをつけたり、地下室を設けたりなど、こだわりの注文住宅を建てられますよね。
どのような家が造られているのかを実際に建てられた住宅の実例を紹介します。
東京都:自然を取り込む都市の家
場所 | 東京都世田谷区 |
延べ床面積 | 187.42m² |
敷地面積 | 214.03m² |
コスト | 4,000万円~ |
形態 | 一般住宅 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
竣工日 | 2018年08月 |
住宅街に作られ、敷地が214平米、つまり64坪で隣家とも接しています。大きな家ですよね!それでも、プライベートをしっかり守って家づくりに成功している例です。
外からは塀に囲まれ、セキュリティーも万全です。内部は閉ざされた感じなのではないかと心配になりますね。
ところが内部に入ると、明るく開放的にデザインが素敵な住宅です。
間取り・内装
こちらはリビングですが、天井がとにかく広いです。これだけ大きなリビングで生活できるのは魅力的ですよね。
この住宅で特筆すべき場所はバスルームです。誰でも露天風呂を家に作れたらと思いますが、ご近所の目が気になります。
だからと言って囲ってしまっては、「露天風呂」の意味がありません。
こちらの住宅では、バスルームを2階に設置し、大きな窓をつけてまるで露天風呂のような気分を味わえるようにデザインされています。
窓の下部は、格子状の目隠しを施し、隣家からは見えないようにしながら、青空が目に飛び込んできます。
出典:https://www.terajima.co.jp
大きな鏡のついた広々としたパウダールームは贅沢なひと時を満喫できます。
すっきりとしたデザインは、おしゃれなだけではなく、お掃除もしやすいということがメリットです。
3階建てビルトインガレージの注文住宅
場所 | 群馬県前橋市 |
延べ床面積 | 189.95m² |
敷地面積 | 144.59m² |
コスト | 4,000万円~ |
形態 | 一般住宅 |
竣工日 | 2017年11月 |
敷地面積は、144.59m²と50坪未満で、少し狭い土地です。そのため、隣家と近く、プライベートを守りながら開放的な空間を作れるかどうかが課題になります。
1階を広いビルトインガレージにし、2階をリビング、3階を寝室にしました。そして、道路側の窓を小さめにすることで外界から独立した空間ができました。
ハウスメーカーによってはビルトインガレージを延べ床面積に入れない場合もあるため、ビルトインガレージにするとリーズナブルな設計になります。
間取り・内装
リビング・ダイニング・キッチンが仕切りなしで広々とした空間を作っています。
キッチンの横にはスタディスペースが作られているため、PCで仕事をする人も勉強をする人も、全員が集まるスペースです。
大きな窓が開放的で、光が十分に入ってきます。大きな窓の向こうはテラス。テラスは最初の写真でもわかるように、道路に面していません。
隣家と接している部分に壁を作りプライベートをしっかり守ります。
プライベートを守るために窓を小さくしたり、常にカーテンを閉め切ったりしがちですが、それでは閉塞感が出てしまいます。
テラスに壁を作ることで窓を大きくでき、ご覧のように明るいスペースが出来上がりました。
出典:http://www.icocochi-house.com
ウッドデッキのテラスは、隣家と接していない部分は壁を取り払って風景を楽しめるようにしています。
テラスは、ウッドデッキで室内にいるようなリラックス感と外にいる開放感を同時に楽しめる癒し空間です。
中庭のある和モダンの注文住宅
場所 | 東京都世田谷区 |
延べ床面積 | 278m² |
敷地面積 | 163m² |
コスト | 4,000万円~ |
形態 | 一般住宅 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
竣工日 | 2008年07月 |
木と石を組み合わせた和モダンな外観です。あえて、和風の屋根を取り付けていないデザインが素敵です。
間取り・内装
日本庭園のデザインを中庭にアレンジしました。夕暮れになると行燈が灯され、化粧石、竹などの植樹が季節ごとに雰囲気を変えます。
どこにいても中庭が見えるように設計された、中庭がポイントの住宅です。
広々としたリビングルーム。低めのソファが和モダンな雰囲気にぴったりですね。床を無垢材にして裸足で歩く日常を想像してください。
住宅で一番大事な部分は人それぞれですが、来客を迎える玄関ホールはやはりポイント大でしょう。
写真のように2面をガラス張りにし、竹の生えた坪庭と紅葉のある庭から光が入ってきます。
坪庭を囲む壁にはガラスがはめ込まれ、どこにいても昼間は照明が不要。四季を感じさせる玄関ホールは最高の贅沢です。
出典:https://www.terajima.co.jp
リゾートホテルのような広々としたバスルームは、朝日に包まれて朝風呂ができるラグジュアリー空間です。洗面所との境をなくして、光が十分に入ってきます。
土地がある場合の5,000万円の注文住宅
すでに所有している土地に注文住宅を建てる場合、5,000万円という予算ならどのような家を建てたいですか?
さらにこだわりのある5,000万円の注文住宅をご紹介します。
軽井沢の大きな2LDKの平屋
費用 | 設計・施工:4,800万円 |
延床面積 | 180㎡ |
階数 | 平屋 |
家族 | 家族(子供1人) |
間取り | 2LDK |
周りに視界をさえぎるものが何もない恵まれた環境であれば、平家がおすすめです。老後に住むための家としても、安全で安心です。
ご紹介する軽井沢の平屋の家は、林に囲まれた、自然の風景に馴染み、風景の一部分になっています。
内装・イメージ
木の梁(はり)が見える天井と広く大きな窓で、平屋でもたっぷり光が入り込んできます。床も家具類も全部自然素材で癒される空間です。
ウッドデッキのテラスに座って鳥の声に耳を傾ける時間は至福のときです。林を通って吹いてくる風は、夏でもひんやりとしています。
贅沢すぎますよね!
出典:建築家 鈴木宏幸
広々としたバスルームとパウダールームは、ガラスの壁とドアで仕切られています。引き出しやドアが見えない洗面台がとてもおしゃれですね。
中庭のある家族が自然に集まる二世帯住宅
費用 | 設計・施工:4,800万円 |
延床面積 | 216.78㎡ |
敷地面積 | 336㎡ |
階数 | 2階建て |
家族 | 二世帯・多世帯 |
間取り | 4LDK以上 |
期間 | 設計:7.5ヶ月 、施工:7ヶ月 |
生活スタイルやタイムテーブルの違う、多世帯が住む家は、お互いの生活リズムを邪魔しないことが家の設計をするときに考えなくてはならないことです。
お互いの距離感を保ちながらも、コミュニケーションを常に取れる家。この家のテーマである「自然に家族が集まる家」は中庭を作ることで実現しました。
中庭があるため、2階の窓から1階の親世代の家の窓が見え、お互いの存在を常に感じることができます。
内装・イメージ
中庭を作ると、建物もL字型、コの字型、ロの字型になるため、建物の厚みが小さくなります。しかし、メリットがあります。それは、窓を多く取れることです。
部屋の両サイドに広い窓を取ることで光溢れる部屋になります。同時に中庭の方は外からの視線も気にしなくてすむというメリットも。
中庭は外庭とは違って、室内の延長的な場所です。
ウッドデッキでくつろぎ空間をつくり、中央に植えたエゴノキとその周りに置いた石が坪庭のようで、この家の主役になっています。
2階の若夫婦世代のリビング。4畳半の和室をつけることで、お茶やお花も楽しめます。和モダンなデザインは、ナチュラル素材と良くあっておしゃれな空間です。
間取り1階
※クリックして拡大できます
玄関から入るとまず到着する場所が中庭です。中庭が2世帯の家族とビジター、ここにいる人たちを結びつける場所になっています。
間取り2階
※クリックして拡大できます 出典:https://suvaco.jp/room/UD0jmYuYJs
中庭があるおかげで、寝室とリビングがはっきり分かれていることがこの家のメリットです。
中庭が欲しかったり、明るい室内にしたりしたい方は、このような間取りを参考にしてみてください。いいアイデアの良いところどりをしましょう。
こだわって2年かかった建築家注文住宅
費用 | 5,000万円 |
階数 | 2階建て+地下室 |
家族 | 夫婦+子供3人 |
間取り | 4LDK以上 |
期間 | 2年以上 |
外壁に磁器タイルを貼り付けた素材にこだわりのある住宅です。外から見上げるとひし形の穴が見えます。そこはテラスになっているのですが、まるでオブジェのようです。
内装・イメージ
夜になるととんがり屋根のような三角の窓から明かりが見えて幻想的です。光がとてもおしゃれですよね。
不思議な形の開口部は、画像のようにウッドデッキになっています。
ウッドデッキはリビングにつながっています。広々としたリビングとオープンキッチンです。
ウッドデッキともつながっているので、ウッドデッキで夜空を見ながら食事をしたり、お酒を飲んだりしたらとても最高ではないでしょうか。
床と天井が無垢材、リビングの真ん中にヒノキの丸太で作られて柱がアクセントになっています。
間取り図
地下
地下にはドライエリアが設けられ、トレーニングルームとの間に窓があるため、ドライエリアの自然光が届きます。
ユーティリティエリアやワークルーム、大きな収納があり、階上のリビングに余計なものをおかずにすみます。
1階
1階部分は、ビルトインガレージと主寝室と子供たちの寝室、そしてバスルームがあります。眠い時に帰宅して、階段を登らなくていいのが魅力的です。
2階
出典:https://www.klasic.jp/construction/7508/
2階は広々としたリビングダイニングとオープンキッチン。テラスだけで15畳の広さです。リラックスできる空間は、家族全員が集まり、一緒にいる場所です。
注文住宅5,000万円を建てる注意点
5,000万円をかけて注文住宅を建てるということは一大事業です。一緒の買い物ですし、こだわりたい家を建てたいのであれば、念入りに準備して失敗しないようにしましょう。
しっかり計画を立てて、後で「こうすればよかった」と失敗しないように、気をつけたい点がいくつかあります。
こだわった家を建ててくれる業者を探す
自然素材の家が得意な業者、モダンなデザインの家を主に手がけている業者など様々です。自分のこだわりを実現してくれる業者を見つけましょう。
そして必ず、相見積もりをして値段を比べましょう。高い業者が必ずしも良い業者というわけではありません。
せっかく5000万円の家を建てるのであれば、良い家を建ててくれる業者に依頼したいですよね。
しかし、ほとんどの作業を下請けに外注しているため、高額になっている場合もあります。
5,000万円の家でも、割高で3,500万円と同じような家しか建てられない業者もいます。注文住宅は、業者の言い値であったり、仲介手数料が上乗せされたりするからです。
これではせっかくこだわりたい家を建てたいのに困りますよね。
具体的に、住居の大きさ、形、中庭の有無、窓の大きさや数、断熱材などを盛り込んだ希望の家を提示し、見積もりを立ててもらいましょう。
同じ条件で建設するのであれば安い業者の方がいいですよね。5,000万円の予算があるといっても、無駄を無くして良い家を建てるようにしましょう。
また、コミュニケーションがきちんと取れる業者がおすすめです。こちらの希望をちゃんと理解してデザインをしてくれるかどうかを確認してから契約しましょう。
土地代が安いので家をこだわろう
家をたくさん見ることでイメージを作りましょう。モデルルームなども機会があればできるだけ見ておくことが大切です。
ネットで設計図と写真を見て知識を増やした上で、どのような家を建てたいか具体的にイメージしてください。
地方は土地にかかる費用が少ないので、それだけ建設費を多くかけられるため、こだわりのある素敵な家が建てられます。
一括資料請求サービスを上手に活用する
ネットで検索すると実にたくさんのハウスメーカー、建築事務所、工務店があり、どこに頼んでいいのかわからなくなります。
資料を請求するのも1社ごとにサイトを探して申し込まなくてはいけません。その上、営業のメールや電話があるのも面倒です。
一括資料請求サービスを利用すれば、希望やエリアによって10社以上のハウスメーカーや工務店の資料を送ってもらえます。まず、資料を集めて知識を増やすことから始めましょう。
5000万円の家を建てるのですから、準備は入念にしましょう。
まとめ
予算を5000万円とすると、地方なら土地代に1,000万として4,000万円の家を建てられますし、もし土地を持っていれば5,000万円の家を建てられるので、かなりこだわりを追求できます。
たとえば、以下のようにこだわった家を建てたいですよね。
- ビルトインガレージ
- 中庭のある季節を感じられる家
- 和モダンな素材にこだわる家
- 地下室のある家
- 大きな窓から空を見ながら入浴できるバスルームのある家
地方で5,000万円は、平均相場よりも1,000万円高いです。良い家を建てられすが、業者次第では5,000万円かけてもこだわりのない家を建てられてしまう恐れがあります。
そうならないためには、業者選びをしっかりするようにしてください。
一括資料請求サービスなどを利用して、事前に業者の情報を集めるのがおすすめです。焦っても良い家を建てることはできないので、じっくり時間をかけて家づくりをしましょう。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料