一条工務店

一条工務店の注文住宅、平屋の商品紹介と本体価格相場

一時期の平屋ブームはおさまったように見えますが、「 可能であれば平屋がいい 」と言う人気はしっかり定着したように思います。

つまり、「 敷地が広ければ・・・ 」、などの条件さえ整えば、平屋を選ぶユーザーが潜在的に多く、地価の比較的安い地方が見直されているのです。

自然豊かな場所でリタイア生活を楽しむ、あるいは子供を伸び伸びと育てられる魅力が、地方住まいや平屋にはあります。

本記事では、各ハウスメーカーが平屋商品を出している中で、一条工務店の平屋の注文住宅とはどのようなものなのかを紹介していきます。

子育て世代にも平屋建ての人気が出てきた背景

日本のように、全国のどの地域でもほぼ同じ生活インフラが整っており、ネットの普及で得られる情報量の格差がなくなってくると、土地代の高い都会に住む価値が薄れてきます。

他方では、地方行政の企業誘致、ベンチャー企業やIT関連企業をはじめとする既存企業の地方進出、そしてテレワークなどが増え、地方への移住もしやすくなってきています。

地方なら、比較的安価な広い敷地を手に入れる事ができ、念願の平屋のマイホームを新築することも可能ですからね。

そのような時代背景から、当初はリタイア組に見直され流行りだした平屋も、現在では子育て世代にまで広がってきており、ライフスタイルの見直しも始まっています。

今後も根強い人気として平屋の需要はあるでしょうし、増えるのではないかとも思っています。

一条工務店の平屋建ての商品構成と価格

一条工務店は、決してローコスト住宅メーカーではありません。しかし、その住宅性能や標準仕様を知ると、非常にコストパフォーマンスの高い注文住宅を提供していることがわかります。

各商品ともに、耐震性能は最高等級3を上回り、断熱性能もZEH基準を上回るものとしています。さらに、同社の大きな特色である、「 モデルハウス仕様が標準仕様 」も大きな魅力です。

一条工務店の注文住宅商品には、平屋に特化したものはなく、以下で紹介する各工法や商品の一つとして紹介されています。

木造枠組壁工法:グラン・スマート、アイ・スマート、アイ・キューブ

    i-smart

一条工務店の枠組壁工法は、通常の2×4材(38mm×89mm)よりも一回り大きい2×6材(38mm×140mm)を使用しており、耐震性能は最高等級3を上回る性能としています。

また、断熱性能は壁内に充填する140mm厚のウレタンフォームと外側に張る40mm厚のウレタンフォームとのダブル断熱構造で、ZEH基準を上回っています。

この工法による注文住宅の本体価格相場は、65〜90万円/坪で、グラン・スマート>アイ・スマート>アイ・キューブの価格順になります。

各商品の耐震性能や断熱性能は同じですが、標準仕様としている外壁や住設備機器のグレード・選択幅などによって価格差がついています。

2023年1月に45周年記念として、期間・棟数限定のハグミーという規格型住宅が発表されています。消費税別ですが、本体価格で50万円/坪というローコスト住宅メーカー並の価格帯です。

枠組材を2×4材に変え、全館床暖房の省略や住設備機器のグレードダウンはありますが、十分にコストパフォーマンスの高い商品となっています。

木造軸組工法:グラン・セゾン、セゾン、ブリアール、他

    ブリアール

軸組工法による注文住宅の本体価格相場は、65〜85万円/坪で、グラン・セゾン>ブリアール>セゾンの順になります。

耐震性能は同様に最高等級3を上回り、断熱性能も標準でZEH基準をクリアしています。この工法は建築基準法による構造的な制限が枠組壁工法よりも緩やかなため、間取りの自由度が高い特徴があります。

その他で枠組壁工法の商品と大きく異なるのは、全館床暖房を標準仕様としておらず、選択オプションとしていることです。温暖な地域や床暖房を必要としないユーザーにとっては、この工法による商品の方がいいかもしれませんね。

なお、同工法には本格的な和風注文住宅の「 百年 」もあり、本体価格相場は80万円〜/坪となっています。

平屋建ての気になる点

一条工務店の平屋に限りませんが、ユーザーの中には平屋に対する不安や気になる点もあるだろうと思います。代表的なものを紹介しておきましょう。

建設コストが高くなる?

例えば同じ床面積なら、屋根や基礎の工事面積が増えてコスト高の要因になります。

しかし他方では、階段に必要な1階・2階の面積(最低でも2〜3坪)が不要になるため、延床面積の有効活用あるいは削減になります。

これは、大きな金額ですよ。

また、将来の屋根や外壁のメンテナンスにおいては、仮設足場の必要がないため、メンテナンスコストの削減にもなります。ですから、相対的に見れば、2階建てとほぼ同じと考えていいでしょう。

広い敷地が必要になる(建ぺい率の問題)

建築基準法では、敷地面積に対して建てられる建築面積が制限されていますから、同じ建築面積なら、平屋の場合の方がより多くの敷地面積が必要になります。

仮に、建築面積30坪の住宅を、建ぺい率60%の地域に建てようとすると、最低でも50坪(165㎡)の敷地面積が必要になります。

これが、冒頭で述べた「 可能であれば・・・」の最大の問題点でしょう。

防犯上の問題

2階建てでは、主寝室や個室が2階部分になるのが一般的ですが、平屋では侵入されやすい1階になるのですから不安に感じるのは当然です。

この解決策として、一条工務店では複層ガラスサッシの室内側に樹脂膜をサンドイッチした防犯ガラスを採用しており、一定の安心感があります。

プライバシーの保護

全室が1階にある平屋は、全面道路や隣地からのプライバシーが特に気になります。かと言って、常にカーテンやブラインドで目隠しするのではつまりませんよね。

気になる部分は、シンボルツリーや生け垣などでダイレクトに見えない工夫も必要になります。

なお、一条工務店の熱交換型の24時間換気システムであれば、浴室・洗面・トイレなどの窓を省略することもでき、防犯とプライバシーの保護に効果的です。

長くなる動線(廊下)に注意

間取りにもよりますが、平屋で部屋数が多くなるとLDKからの家事動線が長くなり、浴室やトイレなどへの動線も長くなる傾向があります。

ですから、LDKを間取りの中心にして、出来るだけ家事動線や浴室・トイレなどへの動線をシンプルに短くする工夫が必要になります。

その際は回遊動線やダイニング・リビングの室内通路とするなどが有効です。

その他にも、平屋ならではの気になる点があるかも知れませんが、何らかの工夫で解決できるものです。

平屋実績のある一条工務店ですから、不安や気になる点を伝えれば、解決策を提示してくれるはずです。

一条工務店の平屋建てプラン実例

子育てタイプA( 建築面積:129.08㎡=39.04坪、延床面積:120.66㎡=36.5坪 )

軒先の水平ラインが伸びやかで、ブラウンのアクセント壁が魅力です。正面上部に見える窓は、勾配天井を利用したLDKの明かり窓です。

3LDK+和室の間取りは4人家族用のもので、無駄のないレイアウトです。

2階建ての3LDKに比べて広々とした余裕が感じられます。階段がないせいでしょう。

シューズクロークやウォークインクローゼットを含めて各所に収納スペースが配置されていますが、これも一条工務店の良さで、標準仕様に含まれています。

先の防犯で述べたように、このプランでは浴室、脱衣、トイレの各室には窓がありません。熱交換型の24時間換気システムでは、換気用の窓の必要がなく、防犯上も有効なのです。

子育てタイプB( 建築面積:115.55㎡=35.29坪、延床面積:113.87㎡=34.44坪 )

外観は、片流れ屋根3枚で構成されています。大きい片流れ屋根はLDK部分で、上部の明かり窓がアクセントになっています。

上のプラン同様に3LDK+和室の間取りですが、このプランでは家族5人を想定しています。

このプランでも上のプラン同様に、洗面が独立しており、新型コロナ禍以降、このタイプが増えています。

子育て・リタイア兼用タイプ( 建築面積:99.56㎡=30.11坪、延床面積:97.95㎡=29.63坪 )

シンプルな造形美が、オシャレですね。

正面の3連窓は、カップボード上部に設けられており、防犯と明り取りを両立させています。

このプランは、リタイア後のライフスタイルを意識したものでしょう。

ゲストルームを設けていますが、当初は子供室として3人家族までなら無理なく生活できる間取りです。

一条工務店がHP上で紹介している平屋の間取り例は、この他にもありますが、間取り上で共通するのは、収納が適切に配置されており、収納スペースまで標準仕様としている同社のスタンスがよく現れていると思います。

まとめ

一条工務店の耐震等級3以上、ZEH基準の断熱性能、そして「 モデル仕様が標準仕様 」は平屋の注文住宅にも受け継がれています。

平屋建ては、コストアップになるのではないか?、防犯・プライバシーは大丈夫か?などの不安もあるでしょう。

しかし、プラス・マイナス要因で相対的なコストは2階建てと同じで、防犯・プライバシーについても防犯サッシや植樹などで解決することができます。

全室がワンフロアにある平屋の全館床暖房の快適さや活動のしやすさ、そして大きくなる屋根面積を利用した太陽光発電によるゼロ・エネルギーハウス(ZEH)などのプラス面を見るべきです。

地方行政の企業誘致、そしてベンチャー企業や既存企業の地方進出が進む中で、平屋建ての需要は今後も増えていくと思われます。

そして、各ハウスメーカーが商品化している平屋住宅の中でも、一条工務店の平屋はコストパフォーマンスの高い商品と言えるでしょう。

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