平屋を建てようと思ったとき、輸入住宅という選択肢を取る方もいます。では、輸入住宅とは日本の住宅とどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは輸入住宅の種類やその魅力、実際の施工事例や輸入住宅を建てることができるハウスメーカーの紹介などを行っていきます。
輸入住宅を建てる方は、ぜひ参考にしてください。
輸入住宅は大きく分けて2種類
輸入住宅は、大きく分けるとアメリカン風とヨーロピアン風に分けることができます。
ここでは、アメリカン風とヨーロピアン風の輸入住宅の特徴について解説していきます。
アメリカン風の輸入住宅
出典:ブルースホーム小倉
アメリカン風の輸入住宅は、別名「北米スタイル」とも呼ばれます。
このアメリカン風の住宅は、ヨーロッパの国々からアメリカへ移住してきた移民たちによって建築法や外観が伝えられました。
そのため、移民たちの故郷の国々の建築様式の影響を強く受けながらそれぞれのスタイルが確立されてきたのです。
例えば、「ジョージアン」と呼ばれる、総レンガ・タイル張りの重厚な外壁を持つものや、「アーリーアメリカン」と呼ばれる木製サイディングにドーマー窓が印象的なものなどがあります。
この「ジョージアン」と「アーリーアメリカン」の2つのスタイルが、アメリカン風の住宅の代表的な物になります。
ヨーロピアン風な輸入住宅
ナチュラルで温かみがあるのが、ヨーロピアン風の住宅の一番の特徴です。
地中海地方のリゾートをイメージした、瀟洒で明るい雰囲気を持つ南欧風スタイルの住宅は、「スパニッシュ」と「プロバンス」と呼ばれます。
それ以外にも木やタイル、レンガを使用し素材感を大切にした素朴さを感じさせる「スカンジナビアン」と呼ばれる北欧スタイルの住宅もあります。
輸入住宅の平屋の魅力は?
輸入住宅の平屋にはどのような魅力があるのでしょうか?ここでは、その魅力を紹介していきます。
おしゃれで可愛いデザイン
出典:タグル住まい
輸入住宅は、アメリカン風・ヨーロピアン風いずれの平屋でも高いデザイン性が魅力となっています。
クラシカルなデザインの輸入住宅の平屋は、そのデザインが流行に左右されることなく長く住み続けても、おしゃれで可愛いという印象が変わることがない点が魅力の一つです。
海外では、家のデザインが古びたものであるとそれだけで家の価値が下がってしまいます。
そのため、このようなおしゃれさと可愛さが色あせないデザインの輸入住宅の平屋が多くなっています。
外観だけでなく内装のデザインも良い
出典:ブルースホーム小倉
海外では、ホームパーティーなどが盛んに行われるため、室内のインテリアにも気を配る傾向があります。
ですので、内装に関しても輸入住宅の平屋はデザイン性もクオリティが高いことが特徴です。
日本では、裏方の作業場としてあまりインテリアにこだわるケースが少ないキッチンに至るまで、インテリア性が考慮されています。
ほかの人と被りにくい
輸入住宅の平屋の基本概念は、「海外の設計思想による」という点を欠かすことができません。
海外の設計思想の中には、外観に関するデザインへの強いこだわりがあります。
細部まで外観や内装のデザインにこだわることができるため、他の人が建てた家とで被ることが少ないことも魅力の一つと言えるでしょう。
輸入住宅の平屋の事例
ここでは、輸入住宅の平屋の実際の建築事例を紹介していきます。
趣味を楽しむおしゃれな平屋
施主の趣味のバイクを置いたり、手入れを行ったりすることができるガレージを備えたアメリカン風平屋です。
子供が大きくなったため、子供中心ではなく「夫婦で楽しく暮らす家」をコンセプトとして建築されたおしゃれな平屋です。
商品名 | オレゴン |
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構造・工法 | 2×4 |
竣工年月 | 2016年2月 |
敷地面積 | 566㎡(171.21坪) |
延床面積 | 94.72㎡(28.65坪) |
内装・イメージ
出典:ブルースホーム小倉
リビングには2つの天窓があり、日中はリビングに明るい日差しが降り注ぎます。
一部の壁面に木とレンガ、そして薪ストーブを設置することで素朴な中にも温かみがあるデザインになっています。
キッチンは、食卓としても使用できるアイランドキッチンを採用。物入れや窓枠にふんだんに木を配し、カントリー風に仕上げました。
窓からは田園風景が一望で、さらにカントリー風なインテリアを引き立てます。
無機質になりがちな洗面台も、モザイクタイルを使用したスタイリッシュなデザインにすることで、立派にインテリアとして機能しています。
飾り棚もあり、おしゃれで特徴的な廊下に仕上がりました。
南欧スタイルのおしゃれな平屋
曲線を基調とした外壁と、暖色の外壁が対照的な、見る人を引き付けるデザインの平屋です。
ヨーロピアン風の中でも、特に南ヨーロッパの家を意識した外観です。
内装・イメージ
勾配天井を利用してロフトを作ってあります。無駄な空間を作らずに有効活用しました。
趣味のスペースとして活躍しています。
冷たい印象を受けがちな白を基調としたリビングには、温かみを感じさせる木の梁と階段の手すりを使用し、程よくバランスの取れたデザインになっています。
可愛らしい小物をディスプレイすることで、空間に彩りが生まれました。
出典:輸入住宅STYLE
キッチンは白を基調としてあるので、清潔かつ爽やかな印象を受けます。これらは、全て手作りで仕上げられたものです。
アメリカンスタイルの平屋
大きく角度のある屋根と、玄関前に配したポーチが特徴的な伝統的アメリカンスタイルの平屋です。
全体的に白い外壁を使用し、玄関回りにレンガを配してアクセントのある外観に仕上げました。
内装・イメージ
施主ご夫婦あこがれの「レンガの家」のイメージを実現するために、玄関にはレンガを多用しています。
外壁のアクセントに使用したレンガと同じものを利用して、重厚感を演出しました。
ラバーウッドを使用した無垢材のフローリング、アイボリーの塗壁にはすべて自然素材を使用しています。
カウンターや棚にも無垢材を使い、カラーを抑えたモダンさと自然素材を使った温かみを両立させました。
出典:古川工務店
キッチンに立つと、リビングとダイニングのどちらにも目が行き届くので、子どもさんが遊んでいても安心して料理をすることができます。
カウンターの背後にはカップボードが設置してあり、こちらも手作りのものです。
輸入住宅の価格や坪単価
輸入住宅の価格や坪単価を実際の口コミを参考にしてご紹介いたします。
ロビンスジャパンの価格・相場の口コミ
うちも本体価格1700万円だったけど、いろいろ追加して、基礎工事とかも入れて最終的に2300~2400万円くらいには収まったよ。
e戸建てより引用
ロビンスジャパンは輸入住宅の平屋を、比較的安価に建てることができるというコメントが多く寄せられていました。
ロビンスジャパンは、輸入住宅業界のローコストハウスメーカーと考えても良いでしょう。
セルコホームの価格・相場の口コミ
土地持ち(現在田)で現在どこで建てるか迷っています。
延べ床面積41坪で、ザ・ホーム総レンガで本体工事価格2010万円、基本諸経費137万、付帯工事91万、消費税111万、オプション工事152万。オーダー工事208万(カーテン35万、照明28万、ガーデニング50万、エアコン35万、地盤改良60万)
これは妥当な金額でしょうか?
北陸地方のセルコホームで第1回目の計画書をいただきました。
スウェーデンハウスでも見積もりもらいましたが、37坪で総額がセルコホームとほぼ同じぐらいだったのでびっくりしています。
e戸建てより引用
セルコホームは建築費用総額の坪単価は66万円程度となります。
元の土地が田なので地盤改良工事も必要になる点が、宅地に家を建てるケースと異なります。
輸入住宅を建てる場合の平均坪単価が70万円から80万円程度であることを考えると、平均的かやや安価な価格であるといえるでしょう。
スウェーデンハウスの価格・相場の口コミ
北海道後志地方に2018年11月に完成、37.5坪二階建てで3800万弱でした。土地は自分名義で0円。
最初の見積もりは坪単価80万程でしたが、「キッチンが狭い。トイレは二階にも。」と言ってる内にその価格に。
オーダーメイド家具が150万程含まれますので、3650万程が家の価格でしょう。
オプションが多いので参考に成らないとおもいますが。e戸建てより引用
スウェーデンハウスの住宅の坪単価は101万円程度と、一般的な注文住宅より高額になっています。
これはオプションが多いためと思われますが、細かな点にも対応して柔軟に設計を変更してくれるスウェーデンハウスの長所とも考えられます。
また、オーダーメイド家具の注文もできるため、室内のインテリアにも凝ることが可能です。
輸入住宅を建てられるおすすめハウスメーカー
ここでは、輸入住宅を建てることができるハウスメーカーのうち、おすすめの業者を紹介していきます。
ロビンスジャパン
ロビンスジャパンは、実績のある輸入住宅に精通した建築家が設計した注文住宅を扱うハウスメーカーです。
モデルハウスを作らないことで、その建築・維持・管理にかかる費用を省き、その分ローコストでお客様の家を建てることを可能にしています。
また、建築資材や設備の直接仕入れによるコスト削減も行っており、輸入住宅業界のローコストハウスメーカーとなっています。
ハイパフォーマンスとローコストを信念とした輸入住宅ハウスメーカーです。
セルコホーム
セルコホームは、多様化するライフスタイルに柔軟に対応できる住まいで、住む人の人生を充実させることを目標としたハウスメーカーです。
社名の「SELCO HOME」とは、「Sensuous(心地よい)」、「Life(暮らし)」、「Coordeinator(コーディネート)」の3つの単語の頭文字を組み合わせています。
セルコホームでは、カナダの多文化主義に育まれた住宅の建築を手掛けています。
そのカナダ住宅の魅力は、デザインの多彩さ、高い機能性、世界水準の住宅性能です。
このような高水準のカナダ住宅を適正価格で販売するのが、セルコホームの特徴です。
スウェーデンハウス
スウェーデンハウスとは、日本全国に支社を置く輸入住宅メーカーとして30年以上の実績を誇っています。
輸入住宅を日本の気候風土に合わせ、また高気密・高断熱にオール電化もプラスした住宅の提供を行っています。
コンセプトは、「100年住み継いでいく家。高気密・高断熱。家族と守る強い家づくり」です。
一般的な木造住宅の寿命が25年から30年と言われていた創業当時の常識を覆す、画期的な家を販売しています。
スウェーデンハウスの家は、今日入居した家に将来的に痛みや不具合が起きても、そこを補修するだけで住み続けることができるのです。
このように、長く住み続けられる家を提供しているのが、スウェーデンハウスの特徴といえます。
輸入住宅を建てる際のポイントは?
輸入住宅を建てる際には、いくつかのポイントがあります。ここではそのポイントについて解説していきます。
安い業者もあるが安いには理由がある
輸入住宅を建てる際に、なるべく安い価格で建てたいと思うのは当然の事です。しかし、安い輸入住宅の平屋には安いなりの理由があることもあります。
その理由とは、注文住宅ではなく規格住宅である、坪単価に含まれない設備がある、気密性や断熱性が十分ではない、メンテナンス費用が高額になるなどです。
本来、ローコストの輸入住宅というものは広告宣伝費を最低限にしたり、資材や設備の買い付け方法を工夫した、安価で良質な家のことを言います。
安い輸入住宅の平屋を建てる際には、「なぜ安いのか?」という点に注意しておきましょう。
業者選びを慎重にする
輸入住宅を建てるメーカーには、得意とする家のスタイルというものがあります。
自分が建てたいと思うスタイルの家を得意とする業者を選ばないと、希望通りの家が建たないことも考えられるのです。
さらに、どれぐらいの費用でどのような設備が付いた輸入住宅が建つのか、しっかりと調べておくことも重要です。
費用と、建てる家のグレードのバランスをしっかりと見極めましょう。
また、家の引き渡し後のサポート体制がどの程度整っているかも重要なポイントです。
この3点に注意しながら、慎重に輸入住宅の平屋の建築を依頼する業者を決めるようにしましょう。
必ず相見積もりを取り価格を比較する
建てたい輸入住宅の平屋のイメージが固まったら、そのスタイルの輸入住宅の建築を得意とする業者から見積もりを取りましょう。
このとき、複数の業者に見積もりを依頼することが重要です。このように、複数の業者から見積もりを取ることを「相見積もりを取る」といいます。
同じようなデザインで、同じような建材・設備を使った輸入住宅の平屋を建てる場合でも、業者によりその建築費用は異なります。
その建築費用の違いは時に数百万円にも及ぶこともあるので、必ず相見積もりを取りなるべく安価で良質な平屋を建ててくれる業者に建築を依頼するようにしましょう。
輸入住宅を建てられる業者に一括資料請求サービスをしよう
輸入住宅の平屋を建てる際には、複数の業者から相見積もりを取ることが重要であることは前述しました。
その相見積もりを取る業者を選ぶときに役に立つのが、一括資料請求サービスです。
この一括資料請求サービスを利用することにより、複数の輸入住宅を建築できる業者の資料を手に入れることができます。
一括資料請求サービスを利用して、自分のイメージ通りの輸入住宅の平屋を建てることができる業者を見つけましょう。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料