住宅には様々なタイプがありますが、平屋というタイプの住宅がどのような特徴を持っているかはご存知でしょうか。
建設費用はどのくらいかかるのか、どういった間取りの平屋があるのか、もしこれらのことをご存じなければ、ぜひこちらの記事を読んでください。
最後まで読んでもらえば、平屋についての様々な事柄を理解できますよ。
20坪は何平方メートルくらい?
住宅そのもののお話をする前に、まずは、20坪がどのくらいの大きさなのかを説明しましょう。
20坪は、平方メートル(平米)に換算すると、66.12平方メートルとなります。
この広さがどの程度のものなのかですが、昔の小学校の教室や柔道の試合会場が大体20坪と同じ広さですね。
そのため、「20坪ってどのくらい?」と思ったら「小さい頃に通っていた学校の教室サイズと一緒」という風に考えてください。
平屋は1,000万円前後から買える
さて、20坪という広さのイメージをつかんでもらったところで、次は本題である住宅そのものの話に移りますね。
こだわると2,000万円以上になるので注意
平屋というと規模にもよりますが、1,000万円ほどから購入可能です。中には、「500万円で建てられる」というハウスメーカーもありますね。
住宅を買うとなると、数千万かかるイメージを持っているかもしれませんが、規模やメーカーによっては安価で購入ができるのです。
ただ、間取りや建材などにこだわると、住宅の価格が高くなってしまいますね。
高価な平屋は、安価な住宅より機能や性能が優れている代わりに、2,000万円以上かかってしまうケースがあります。
「一生住む家かもしれないから、高くてもOK」、「予算的に1,000万円以下がよい」という風に、様々な考え方があるでしょう。
自分や家族の人生設計にマッチした住宅を買って、幸せな生活を送ってくださいね。
坪単価別の費用はいくら?
「 1坪いくら」という観点から、住宅を建てるのに必要な費用を考えてみましょう。実際に住宅を建てると、どの程度の費用がかかるのかの参考にしてください。
今回は、「ボーナス払いなしで35年ローンを組んだ」と仮定して、固定金利1%と変動金利0.5%の2パターンについて紹介します。
坪単価40万円の場合800万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
固定金利1% | 22,582円 | 9,484,621円 |
変動金利0.5% | 20,766円 | 8,721,877円 |
https://www.hownes.com/loan/sim/repayment.asp
※ボーナス払いなし 35年ローンの場合
20坪の平屋を坪単価40万円で建てようとすると、月々の返済額はおおよそ2万円ほどですね。
総返済額は大体900万円となり、借入額のプラス100万円となっています。
ローコスト住宅メーカーに頼めば、800万円ほどで20坪の平屋の建築は可能です。
そのため、「高機能な住宅でなくてよい」、「予算の都合で1,000万円以下に収めたい」という人は、この計算例を参考すればよいでしょう。
坪単価60万円の場合1,200万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
固定金利1% | 33,874円 | 14,226,973円 |
変動金利0.5% | 31,150円 | 13,082,883円 |
坪単価が60万円だった場合、総返済額は1,500万円弱、月々の返済額は3万円強となります。
このくらいの価格になると、住宅の選択肢も増えてきますね。
「あまりにも安い住宅はちょっとな」と思っている人は、このくらいの借入額を確保するとよいでしょう。
ただ、借入額が大きくなると利子も大きくなってしまうものです。
そのため、先ほどの800万円の例より利子の額が100万円ほど高くなってしまうという現実がありますね。
こういった事情があるため、「いくらの家を買う」という観点だけでなく、「安い家を買ったときより、どのくらい利子が大きくなるか」という点にも注目して、ローンを組むとよいでしょう。
坪単価80万円の場合1,600万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
固定金利1% | 45,165円 | 18,969,402円 |
変動金利0.5% | 41,533円 | 17,443,938円 |
最初に出した例の倍額である、坪単価80万円のときは、月々の返済額が4万円強、総返済額が1,800万円前後になりますね。
このクラスになると、ローコスト住宅にはないデザインを取り入れるようなことができるでしょう。
他の例より価格が高い分、よりこだわった住宅にできることは容易に予想できます。
自分たち家族にマッチした、満足のいく住宅に住めるというのは非常に幸せなことです。
ただ、総返済額は固定金利1%のときには約1,900万円となっています。
これだけ総返済額が大きいと、ローコスト住宅を建てたときと比べて、利子の大きさが格段にアップしますね。
どのくらいアップするかというと、800万円の例の約2倍となります。
固定金利1%で800万円を借りたときには利子は150万円ほどですが、1,600万円になると大体300万円になりますからね。
これだけの利子や総返済額の差があるため、「ローコスト住宅にするか、高めの家にするか」をよく考えたうえで、ローンを組んでください。
20坪の平屋の事例
住宅を建てるための予算の例を見たところで、間取りの例についても見てみましょう。以下の間取り例を見てもらえば、どんな風な住宅が実際にあるのかが分かりますよ。
2LDKの間取り例
出典:福家産業
この間取りの特徴は、なんといっても広々としたリビング・ダイニングですね。
広いだけでなく、キッチンと隣接しているため、つくった料理をテーブルへ簡単に移動できます。
また、ゆったりとした和室と洋室が1室ずつあるため、「キッチンやリビングが広いから、その他の部屋が狭い」という風にはなりません。
この間取りなら、家族団らんを楽しみつつ、窮屈な暮らしをすることなく生活できることでしょう。
3LDKの間取り図
出典:平屋間取り.com
こちらの間取りも先ほどの例と同じく、広々としたリビング・ダイニングがあるのが特徴ですね。
キッチンからリビングが見える構造なので、料理や洗い物をしつつ、家族とコミュニケーションできます。
家族との楽しい時間をより長く共有できるというのは、非常に嬉しいことですね。
先ほどの例との違いは、部屋の数と大きさです。こちらの間取りでは、およそ5畳の部屋が3つ設けてあります。
少々手狭に感じるかもしれませんが、部屋数が3つあれば、核家族であれば、1人に1部屋を割り当てられますね。
これは、長くその家に住むのであれば、とてもよいことです。2部屋だと、3人家族の場合に部屋が1つ足りなくなりますからね。
ロフトのある平屋の間取り図と参考画像
出典:株式会社君津住宅
大きなリビング・キッチン、そして、2部屋の個室が設けられている間取りです。このことだけ見ると、先ほど紹介した例とあまり差がないように見えます。
どこに差があるのかというと、大きな収納スペースであるロフトがあるところですね。
ロフトがあれば、特定のシーズンにしか使わないようなものを仕舞ったり、押し入れへ入れるには大きすぎるものを収納したりできます。
こういった収納スペースがあれば、物を仕舞う場所が増えるという単純なメリットだけでなく、家の中の目に入る場所に物を置かなくて済むという利点がありありますね。
収納スペースが豊富な家に住みたい人、リビングや廊下に物を置いておきたくない人は、こういったロフト付きの家を建てるとよいでしょう。
対面式キッチンのある平屋の間取り例
出典:カナデリー不動産株式会社
対面式キッチンのある間取りとなっています。
他の例と同様に、リビングとキッチンが一緒になっていると、家族間のコミュニケーションがしやすく、楽しい生活ができることでしょう。
他の例との違いは、家の隅に設けられている物干場ですね。外にあるのではなく屋内にあるため、雨の降りそうな日であっても安心して洗濯物を干すことが可能です。
また、物干場に干すため、生活空間に洗濯物を干す必要がないというメリットもありますね。
「普段生活している部屋に洗濯物を干したくない」という人にとって、嬉しい設備です。
対面式キッチンや物干場という設備に惹かれた人は、このような間取りがおすすめですね。
平屋のログハウスの間取り図
出典:ログハウスの日々
自然をより身近に感じたい人は、ログハウスの平屋を建てるという手があります。
ログハウスは、丸太を用いてつくられた家のことですね。丸太を使ってつくった家のため、壁から木目が見えたり、木のよい香りを楽しめたりするのが特徴です。
こちらの間取りでは、キッチンとリビング、そして、部屋が1つというシンプルなデザインとなっています。
これは約10坪の間取りなので、20坪の家と同様の床面積にするのであれば、もう1つ建てる必要がありますね。
「小規模のログハウスを建てたい」と思っていた人は、こういった例があることをよく覚えておきましょう。
20坪の新築平屋を安くする裏技
家を建てるときに、どうしても気になるのが建設費用の額ですよね。そこで、そんな気になる建設費用を抑える方法をここでは紹介します。
シンプルな間取りにする
間取りをシンプルなものにすることで、費用を安くすることが可能です。
「設備や建材のグレードでなく、間取りを工夫するの?」と疑問に思うかもしれませんが、建設費用を考えるうえで間取りが複雑かどうかは重要な点となっています。
間取りがシンプルだとどうなるかというと、壁や柱が少なくて済みますね。
これらが少ないと、家を建てるのに必要な材料が減るのはもちろんのこと、建設にかかる手間も小さくなります。つまり、材料費や人件費の節約になるのです。
設備や建材のグレードを落すことなく、建設費用を抑えたい場合は、間取りを工夫してみることをおすすめします。
設備のグレードを抑える
住宅には、浴室やキッチンなどに様々な設備が設けてあります。これらのグレードを抑えることで、コストダウンを図ることが可能です。
設備のグレードについて強いこだわりがなければ、予算と相談をして、ある程度ローコストなものへ変更するのもよいでしょう。
「どうしてもグレードを下げたくない」、「ここの設備にはこだわりたい」という人は、先ほど紹介したように間取りを工夫したり、建材の見直しをしたりするのがよい手です。
どの部分に趣を置くのかをよく考えて、満足のいく家を建てましょうね。
相見積もりで価格を比較する
家の間取りを工夫したり、設備のグレードを抑えたりする以外にも、「相見積もりをする」という方法で、建設費用を下げることができるかもしれません。
相見積もりとは、業者ごとの見積もりを比較することです。どの業者の見積もりがより安いのかどうかを確かめるわけですね。
この相見積もりをしないと、より安い業者を見落とす可能性があるだけでなく、高い業者のところに依頼してしまうことになるかもしれないのです。
このように、建設費用を抑えるためには、「最初に相談した業者でいいや」なんて風にせず、きちんと相見積もりをすることが重要なのです。
まとめ
最後に、本記事で紹介したことをまとめてみましょう。
まず、20坪は66.12平方メートルです。この広さは、古い小学校の教室や柔道の試合会場の面積と大体同じですね。
20坪の平屋を建てようとすると、1,000万円ほどかかります。
また、1,000万円より安い家を建てようとすると、ローコスト住宅メーカーに頼む必要がありますね。
ローコスト住宅メーカーなら、なんと500万円で建てることも可能です。
住宅を建てるうえで、「コストを抑えて、予算内に収めたい」という風なことがあった場合には、間取りをシンプルにしたり設備のグレードを落したりしましょう。
また、相見積もりをして、より安い業者を探すのも手の1つです。
本記事で紹介した事柄を活かして、自分はもちろん、家族も満足のいく住宅を建ててくださいね。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料