火災保険の風災補償で「雨漏りや屋根を修理できないのか」という相談は多く受けます。実は、火災保険は火災以外にも「風災補償」によって、雨漏りや屋根、外壁を修理することができるのです。
また、状況によっては火災保険の風災補償で、屋根や外壁を実質「無料」で修理することができます。
ただ、いざ雨漏りしたり屋根材が割れたりした場合、どのように火災保険を請求すればいいのかわかりませんよね。
そこでこのページでは、火災保険の風災補償を使い、雨漏りはもちろんのこと屋根や外壁を実質無料で修理するための情報をご紹介します。
火災保険の風災補償とは
「火災保険」と聞くと「火災」でしか保険金を給付請求することができないと思う方は多く見られます。実は、火災保険の魅力は「風災補償」にあります。
風災補償とは、風災害による被害を火災保険によって修理できたり保険料を給付できたりするものです。
たとえば、屋根の瓦が割れた場合や積雪によって雨樋(あまどい)が壊れてしまった際に、それを補修することができます。
住宅の外装は雨風の影響を受けるため、築10年以上経過すると屋根材が割れているケースは多く見られます。このような場合も風災補償を適用できる可能性は十分にあります。
また、実際に屋根に登ってみると、屋根材が割れているケースを確認できる場合があるのです。
したがって、築10年以上経過しているのであれば、火災保険で外壁塗装や屋根の修理を行うことを検討してはいかがでしょうか。
火災保険の現状
火災保険は、住宅を購入する際ほとんどの方が加入しています。しかし、火災保険を申請している方は驚くほど少ないのです。
ある公的機関が調査した結果、「火災保険の加入者が火災保険を使う頻度は70年に1度」というデータがあります。
つまり、ほとんどの方が火災保険に加入しているのにもかかわらず、保険を使っていないのです。せっかく火災保険に加入しているのであれば、風災補償を使わない手はないですよね。
火災保険の風災補償を活用すれば、屋根や外壁を実質無料でリフォームすることができます。あなたも積極的に風災補償を活用しましょう。
火災保険での風災補償修理事例
実際にどのような修理事例があるのでしょうか。火災保険で風災補償を使っている事例がわかれば、どのようなことで保険を使えるのか判断することができますよね。
それでは、実際に火災保険で風災補償を使った事例をご覧ください。
スレート屋根(コロニアル)の浮き
スレート屋根が浮いている場合、風災補償を利用できます。しかしながら、屋根に登ることはほどんどないため、屋根材が浮いているのかわかりません。
素人が、梯子(はしご)を使い、登って判断するのは現実的ではありません。
その場合、火災保険が使えるのか無料診断してもらうのがおすすめです。プロに屋根に登ってもらい、火災保険が使えるのかを判断してもらいましょう。
スレート屋根(コロニアル)の割れ
スレート屋根が割れている場合、風災補償を使うことができます。屋根は外壁に比べて紫外線や雨風の影響を受けやすいため、劣化しやすいのです。
屋根材が割れている場合、風災補償適用が可能になります。スレート屋根が割れていたのであれば、火災保険を活用しましょう。
板金の浮き
住宅の屋根に板金を使用している場合、火災保険を使用できます。板金は釘で止められていますが、雨風によって浮いてしまうことがあります。
その場合、風災補償によって保険料を請求できるため、保険料を使って実質無料で補修しましょう。
漆喰の剥がれ
和風住宅で漆喰が使われている屋根が、雨や風によって剥がれてしまっているケースがあります。その場合、風災補償によって屋根をリフォームしましょう。
瓦の割れ
雨や風の影響で瓦が割れている場合、風災補償によって修理できます。瓦が割れている状態のままだと最悪の場合、雨漏りしてしまう可能性があります。
雨漏りしてしまうと大規模な屋根工事になってしまうため、早めに修理しましょう。
瓦の浮き
瓦が浮いてしまっている状態ならば、火災保険の風災補償によって屋根を修理することができます。
瓦が浮いてしまった場合、火災保険を請求しましょう。
雨樋(あまどい)の破損
台風などの強風によって「雨樋が壊れてしまった」場合、火災保険の風災補償が使用できます。雨樋は壊れやすいため、火災保険を効率よく活用し、修理するようにしましょう。
雪による被害
積雪が多い地方では、雪により屋根や雨樋が壊れる被害は多く見られます。当然ながら、これらの災害も風災補償によって修理できるのです。
積雪の多い地域にお住いの方では雪による被害には、悩まされるものです。したがって、火災保険を上手に利用し、お得に修理するようにしてください。
火災保険の風災補償で雨漏りは修理できるのか
台風や豪雨などにより雨漏りしてしまった場合、風災補償で修理することができます。屋根や外壁は知らずのうちに、クラック(ひび割れ)が発生してしまうものです。
屋根や外壁を毎日チェックする方はほとんどいないため、雨漏りしてから気づく方は多いのではないでしょうか。
雨漏りの原因のほとんどは、瓦が割れていたり浮いていたりすることが原因です。そのため、風災補償によって修理することができるのです。
急な豪雨により雨漏りしてしまい、「屋根の修理費用が数百万円にもなってしまった」場合、困ってしまいますよね。しかし、火災保険が適用できれば雨漏りを修理することができるのです。
万が一、雨漏りしてしまった場合は、火災保険が使えるのかどうかを確認しましょう。
火災保険の風災補償が使えない場合
屋根や外壁を風災補償によって修理できる便利な火災保険ですが、使えない場合があります。それは、「経年劣化」によるものです。
明らかに建物が古くなっているのが原因である場合、火災保険の風災補償の適用外になります。
たとえば、築年数が40年以上など、原因が経年劣化だと判断される場合、風災補償を使うことができません。そのため、築年数が古い場合の火災保険の申請には注意が必要です。
しかしながら、経年劣化の判断は鑑定会社によって異なるため、一概に古いからといって、「火災保険を使えない」とあきらめるのは早いです。
火災保険は、 一般社団法人日本損害保険協会の鑑定人が行います。つまり、保険会社が判断するわけではありません。
このとき、鑑定会社の人間が屋根を調査して判断して報告書を作成するのです。ようするに、経年劣化なのかどうかは、鑑定人次第ということになります。
仮に、あなたが「経年劣化」だと思っていたとしても、「申請してみたら火災保険が適用できた」というケースも十分に考えられるのです。そのため、築年数が経過しているからといって、あきらめるのではなく、火災保険を申請してみましょう。
風災補償を使える火災保険会社
風災補償を使える火災保険会社は、どこの会社なのか気になりますよね。火災保険を申請しようとしても、火災保険が使えなければいけません。
火災保険が利用できる保険会社の一部は、以下の通りです。
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 株式会社損害保険ジャパン
- あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
- 三井住友海上火災保険株式会社
- AIU損害保険株式会社
- 日本興亜損害保険株式会社
- 明治安田損害保険株式会社
- 朝日火災海上保険株式会社
- 共栄火災海上保険株式会社
- 富士火災海上保険株式会社
- ソニー損害保険株式会社
これらの保険会社は火災保険を利用できます。あくまでも利用できる保険会社の一部になるため、上記の保険会社以外でも風災補償を申請できます。
一般的に、保険会社の種類に限らず「風災補償」があるかどうかがポイントになるので、保険証券を確認してみましょう。
風災補償の保険金はいくらなのか
風災補償で保険金はどのくらい支払われるのでしょうか。もらえる金額が多ければ、その分リフォームの費用の負担が軽減できます。
以下では、火災保険の支払い実績をご紹介します。
90%以上の保険金支払実績
火災保険の診断を行った約70%が、保険を申請対象の被害があります。住宅の屋根や外壁は雨風の影響を受けるため、築年数が10年も経過すると何かしらの申請箇所があるものです。
火災保険の診断は無料で行えるため、屋根や外壁の塗り替え時期になったら一度プロに見てもらうのがおすすめです。
また、火災保険を申請した約90%の確率で保険料が支払われています。積極的に火災保険を利用してお得にリフォームしましょう。
20万円〜660万円の支払い実績
風災補償の支払い実績は、20~660万円です。100万円以上保険金が支払われれば、屋根や外壁のリフォーム費用のほとんどをまかなえてしまうのではないでしょうか。
また、保険料の金額によっては、実質無料で修繕することが可能です。せっかく数十万円単位で火災保険料を支払っているのであれば、これを利用しない手はありませんよね。
火災保険の風災補償を利用するには
火災保険の風災補償を利用するのであれば、専門業者に依頼するのがおすすめです。火災保険のことを熟知している業者になら、あなたの代わりに手続きをスムーズに行ってくれます。
また、無料で利用できるので、火災保険による風災補償を検討している方は、ぜひ活用してください。
火災保険申請は詐欺が多い
火災保険の風災補償は、詐欺業者も多いため注意が必要です。したがって、安易に「火災保険を代理で請求してくれる」という会社には依頼しないようにしてください。
意図的に瓦を割ったり別の屋根の写真を使ったりして、不正に風災補償を申請する業者がいるからです。
しかし、このような不正は鑑定会社にすぐに見破られてしまいます。最悪の場合、今後火災保険の請求ができなくなってしまう可能性があるのです。
あなたは何も悪気がなくても、悪徳業者によって火災保険が利用できなくなってしまうのでは元も子もありません。
そのため、きちんと火災保険を申請してくれる信頼できる優良業者に依頼しましょう。
火災保険は専門業者に依頼する
火災保険の申請は専門業者に依頼しましょう。先ほどお伝えしたように、風災補償に特化しているため、申請やその後のリフォームがスムーズに行えるからです。
それでは、専門業者に依頼するにはどのようなメリットがあるのでしょうか。一般的に、以下のようなメリットがあります。
- 無料で火災保険の診断や申請ができる
- 風災補償からリフォームまですべて任せられる
- 手抜き工事の心配がない
順を追って説明していきます。
無料で火災保険の診断や申請ができる
専門業者に依頼すると、火災保険の診断や申請を無料で行ってくれます。お客様が火災保険を使い、その後のリフォームをすれば火災保険の申請を無料で行っても利益が出るからです。
ただし、中には火災保険の診断だけでお金を取る業者もいるため、風災補償を利用する際は注意しましょう。
風災補償からリフォームまですべて任せられる
先ほどお伝えしたように、専門業者であれば風災補償からリフォームまですべて任せることができます。最初から最後まで1つの業者に依頼できれば、とても楽ですよね。
専門業者に申請からリフォームまで任せてしまいましょう。
手抜き工事の心配がない
安い工事費用でリフォームを行うと、手抜き工事をされる可能性があります。リフォームの価格は、「定価」がありません。そのため、安さを売りにして工事を受注して手抜き工事を行う悪徳業者も実際にいます。
しかし、専門業者であれば、風災補償を利用してリフォームを行うため、適正価格で修理が行えます。よって、良い品質でリフォームが行えるのです。
これを利用しない手はありませんよね。火災保険を活用し、実質無料で品質の高い改修工事を行いましょう。
火災保険のよくある質問
火災保険による風災補償を利用する上で、よくある質問をまとめました。初めての申請では、わからないことも多いですよね。
まずは、以下のよくある質問を確認してみましょう。
Q.本当に無料で使えるのですか?
A.火災保険は無料で利用できます。そのため、積極的に風災補償を活用しましょう。
Q.火災保険は何度も使えるのか?
A.火災保険は、加入している限り何度も利用することができます。過去に1度火災保険を利用したとしても、再度申請できるのです。
火災保険を上手に活用し、家を修繕しましょう。
Q.保険料は高くならないのか?
A.保険を利用すると「保険料が高くなってしまうのか」という心配をされる方は多くいらっしゃいます。しかし、火災保険は何度利用しても保険料が高くなることはありません。
住宅購入時に支払っているからです。そのため、自動車の保険のように、利用したら保険料が高くなる心配はいりません。
まとめ
火災保険を利用すれば、保険金によって雨漏りや屋根材のクラックなどを実質無料で修理できます。
火災保険は、住宅の購入時にほとんどの方が加入しているため、これを活用しない手はありません。屋根や外壁は、築年数が経過すれば自然とひび割れたり浮いてきたリするものです。
築年数が10年以上経過しているのであれば、火災保険を使える可能性は十分にあります。築年数に限らず、まずは一度専門業者に無料診断してもらいましょう。
火災保険を使った実質負担0円の外壁塗装
私は長年、外壁塗装の分野で職人として活動してきました。その中で気づいたこととしては、業者に頼むとき、工務店に工事を依頼しているということです。
ただ、工務店は仲介手数料が30~40%上乗せされるため、適正価格で工事を行うことはできません。
外壁塗装は、火災保険を使うことで保険金が支払われます。症状にもよりますが、実質負担0円で家の塗り替えができる可能性があります。
火災保険はほとんどの方が加入しているため、使わなければ損ですよね。
そこで当サイトでは、火災保険の申請をサポートしてくれる地域の優良業者をご紹介します。