家を建てようと検討しているのであれば、見積もりを取らなければいけません。
ただ、見積もりを取る際にはいくつかの注意点があります。見積もりには正しい取り方などの注意点があるからです。
また、何社ぐらいに見積もりを取ればいいのかわからないものですよね。
一生に一度の買い物だからこそ、上手に見積もりを取り、適正価格な優良業者に家を買いたいものではないでしょうか。
そこで本記事では、家を建てる際の見積もりの注意点をご紹介します。また、見積もりを依頼する前に必要なことをお伝えしていきます。上手に見積もりを取り、適正価格で家を建てましょう。
家の見積もりを取る前の準備
見積もりを依頼する前に、家のイメージを決めたり、施工会社の情報収集をしたりしましょう。
事前に準備しておくことで、スムーズに見積もりを取ることができるからです。見積もりを取る前にしっかり準備しましょう。
家のイメージを考える
見積もりを依頼する前に、家のイメージを考えるようにしてください。具体的にどのようなイメージの家を建てたいのか明確にしておかないと、見積もりを依頼する際に困ってしまいます。
また、イメージ通りの家を建てる場合、そのイメージの住宅を建設できる施工会社を選ばなければいけません。
「平屋にするのか」「二世帯にするのか」「洋風にするのか」など、どのような家にするのかのイメージを事前に考えましょう。
ハウスメーカーや工務店の情報収集
家の見積もりを依頼する前に、ハウスメーカーや工務店の情報収集をするようにしましょう。ある程度候補を絞ってから見積もりを依頼する必要があるからです。
見積もりはむやみやたら行えばいいわけではありません。しっかり、資料などや実際に施工会社の話を聞いて、十分に検討してから見積もりを依頼する必要があります。
スムーズに家づくりを進めるためには、見積もりを依頼する会社を事前にカタログなどを資料請求し、情報収集するようにしてください。
家の見積もりを依頼する
イメージを決めて、業者の候補を絞ったらいよいよ家の見積もりを依頼しましょう。
ただ、冒頭でもお伝えしたように見積もりにはいくつかの注意点があります。高価な買い物だからこそ、慎重に見積もりを取り、納得のいく家を買いましょう。
家の見積もりの事例や見方
家の見積もりの事例や見方をご紹介します。ほとんどの方が、見積もりを見たことがない上に、見方などもわからないのではないでしょうか。
そこで、実際の家の見積もりをご紹介します。ぜひ、参考にして家づくりに役立ててください。
総額24,250,000円の注文住宅
出典:田中工務店
総額24,250,000円の家の見積書です。家を建てる見積もりは、大きく分けて以下の2つの項目に分けられます。
- 建築本体工事:18,070,873円
- 付帯工事:6,179,126円
それでは、順番に詳しくお伝えします。
本体工事費:18,070,873円
家を建てる本体の工事の値段になります。ようするに、家の建物自体にかかる施工費用のことです。
本体工事の内訳は以下をご覧ください。
出典:田中工務店
本体工事の見積もりには、建物にかかわる工事内容が記載されています。
専門用語ばかりでわからない場合は、具体的にどのような費用なのかを施工会社に問い合わせましょう。
付帯工事:6,179,126円
出典:田中工務店
付帯工事とは、建物以外にかかる工事の費用のことです。たとえば、外構工事(エクステリア工事)やエアコンなどの費用です。
家を建てるために必要な工事ですが、建物とは直接関係のないものがこれにあてはまります。
家の見積もりを見る際は、本体工事と付帯工事の2種類に注意するようにしましょう。
家を建てる見積もりの注意点
注文住宅の購入する際に重要な見積もりですが、以下の注意点があります。
- 複数社に依頼する
- 条件は同じにする
- 単価の同じ施工会社に依頼する
- 値段だけで選ばない
それでは、詳しく解説していきます。
複数社に依頼する
見積もりは複数社に依頼するようにしてください。1社だけでは、適正価格で優良業者を選ぶことは難しいからです。複数の業者の価格やサービスを比較することで、理想の施工会社を選べます。
たとえば、以下は1社に見積もりを依頼した場合です。
- A社:2,500万円
この場合、2,500万円という価格が高いのか安いのか判断することは難しいですよね。
しかしながら、以下のように3社に見積もりを依頼したのであれば、いかがでしょうか。
- A社:2,500万円
- B社:2,200万円
- C社:2,000万円
先ほどの2,500万円が高いことがわかりますよね。
特に、注文住宅は定価がないため、業者によって価格は変わります。同じ仕様でも高い業者と安い会社があるのです。適正価格で家を建てるためには、必ず複数社に見積もりを依頼するようにしてください。
また、複数社に見積もりを依頼することを相見積もり(あいみつもり)と言います。
条件は同じにする
見積もりを複数社に依頼する際、条件は同じにしましょう。条件が異なる場合、比較することが難しいからです。
たとえば、同じ注文住宅でも平屋と2階建てでは価格が異なることは当然ですよね。
- 平屋建て:1,500万円
- 2階建て:2,200万円
この状態でそれぞれの工務店に見積もりを依頼しても、比較することは難しくなります。
もし、条件が違った見積もりを取りたいのであれば、比較するための見積もりと、ほかのプランの2種類の見積書を作成してもらいましょう。
坪単価の同じ施工会社に依頼する
見積もりを比較する際、坪単価が同じくらいの施工会社に依頼しましょう。施工会社の坪単価が変わると、同条件の仕様でも見積もりの価格は異なるからです。
同じ30坪の家を建てると仮定したとしても、施工会社の坪単価が異なれば価格は大きく異なります。
ローコストメーカーと坪単価が高いハウスメーカーでは、1坪あたりの費用の単価が異なります。
以下は、建坪30坪の家を「坪単価40万円」「坪単価60万円」の施工会社の見積もりの比較です。
- 坪単価40万円:1,200万円
- 坪単価60万円:1,800万円
同じ建坪や仕様であったとしても、施工会社の坪単価が変われば総額は大きく変わってしまいます。
複数社に見積もりを依頼して、価格を比較するのであれば、施工会社の坪単価はできるだけ同じ相場のところを選びましょう。
ただ、3社見積もりを依頼して、1社だけ坪単価が少し高い業者を選ぶ方法もあります。2社は価格を比較することが目的になり、残りの1社は高い提案を受けるためです。
ワンランク上の施工会社は提案力に優れているため、家をづくりのアイデアや提案などを参考にすることができます。
用途に応じて見積もりする施工会社を選び、理想の家を建てましょう。
値段だけで選ばない
見積もりを比較する際、価格だけで業者を選ばないようにしてください。
安い業者を選びたくなる気持ちはわかりますが、価格だけで施工会社を選ぶと低品質な家になる可能性があるからです。
せっかく家を建てるのであれば、適正価格で良い家を建てたいものですよね。
そのためには、値段の安い業者を選ぶことも重要ですが、必ずサービスや提案力なども考慮するようにしてください。
相見積もりは何社が良いのか
相見積もりは何社がいいのでしょうか。多すぎても少なすぎてもいけません。そのため、3社に見積もりを頼むようにしてください。
3社であれば、価格を比較することができる上に、多すぎない数だからです。
見積もりを依頼する会社が少ない場合、価格を比較しにくくなります。また、見積もりを依頼する会社が4社以上になると打ち合わせなどが大変ですよね。
見積もりを依頼する際は、3社を目安にして相見積もりを取るようにしてください。
まとめ
見積もりを依頼する前に、しっかり準備をするようにしましょう。どのような家にするか決まっていない状態だとスムーズに見積もりを依頼できません。
そして、良い家を建てるためには、見積もりを上手に取る必要があります。適正価格で優良業者を選ぶためには、相見積もりを行いましょう。
また、見積もりを依頼する際、いくつかのポイントがあるため、注意するようにしてください。
むやみやたら見積もりを依頼しても、家を建てる相場や価格を比較できません。また、相見積もりを行っても、優良業者を見極められなければ、複数社に見積もりを依頼する意味がないからです。
ここでお伝えした内容に注意して見積もりを依頼するようにしましょう。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
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