新築住宅やリフォームの業者選びには注意しましょう。建築業界は「クレーム産業」と言われるほど、トラブルが多いからです。
実際、国民生活センターや消費者センターなどには、年間3万件に及ぶトラブルの相談が寄せられています。
つまり、全国では1日に約82件ものトラブルの相談があるということなのです。これほどまでに、トラブルの多い建設業界ですが、なかなかお客様自信が「優良業者」と「悪徳業者」を見分けることは難しいのではないでしょうか。
本記事では、優良業者の見分けるポイントを紹介します。これからお伝えする内容を参考に、悪徳業者に工事を依頼しないようにしましょう。一生に一度の買い物を失敗させないためにも、よく目を通しておいてください。
リフォーム保険・工事賠償補償に加入しているか
工事中に、「水漏れ」「浸水」「火事」「人災」による被害が起こることは十分に考えられます。そのため、これらの万が一の事態に対する保険に施工業者が加入しているかを確認しましょう。もし加入していなければ、何かあった際に保証してくれません。
たとえば、工事を行っている際に、何かモノを壊してしまったり、通行人など関係ない人にケガをさせてしまったりということもあります。このような不測の事態があった際に、保険に加入していないと安心して工事を任せられません。
したがって、安心して工事を行うために、施工業者が必ずこの保険に加入しているかを確認してください。ただし、保険にはいくつか種類があるため、必ず保険内容や種類などについても確認しておきましょう。
24時間対応してくれるのか
リフォーム工事を行うと、深夜に急に水漏れするなど、いつトラブルが起こるかわかりません。このとき、施工業者が24時間対応してくれるのかを確認しましょう。
もし、業者が対応してくれなければ、真夜中水漏れしたままになってしまいます。です。そのような事態を防ぐためにも、24時間対応してくれる施工業者に工事を依頼するようにしてください。
設備の延長保証サービスや設備の保証期間の説明について
システムキッチンやユニットバスなどの設備には保証期間があります。必ず「期間を延長できるのか」「保証期間の説明」があるのかを確認してください。
システムキッチンやユニットバスなどの場合、設備機器だけで数十万~数百万円単位になります。もし、1~2年程度で壊れてしまった場合、保証がなければ大損です。
後々後悔しても遅く、知らなかったではすみません。必ず、「延長サービスがあるのか」「保証期間」について確認してください。
工事の記録や履歴を10年保管するのか
工事後のことを考えると、工事の記録や履歴を10年間保管しておく工務店に依頼しましょう。
商品にリコールが発生した場合、その記録がなければあなたの機器がそれに当てはまるのか確認できるからです。また、施工後7年程度で水道から水漏れした場合には、メーカーや工事内容などを把握する必要があります。
工事は完了するまでではなく、その後のあなたの生活している期間が重要なのです。そのため、後々不具合があったときに、何が原因で起こったのかが明確にわかるように、工事の記録や履歴を10年間保管する工務店に工事を依頼しましょう。
契約書についての説明があったのか
契約書は法律に基づいて記載されているため、素人では内容がわかりにくい表記になっているものです。そのため、業者に都合の良いように契約させられてしまう可能性があります。必ず、契約書の内容について説明があるのか確認しましょう。
契約書を一方的に結ぶのではなく、親切丁寧にわからない箇所があれば、答えてくれる業者に工事を依頼すると安心です。
アフター保証の記載が契約書にあるか
先ほど述べたように、工事は完了したら終わりではありません。工事業者には、その後のあなたや家族が快適に生活できるのかを保証する義務があります。そのため、「アフターフォローがあるのか」が契約書に記載してあるか確認してください。
これがない場合、アフター保証が有料であったり、対応してくれない悪徳業者がいたりします。一生に一度の買い物だからこそ、安心して工事を行いたいものです。後々トラブルにならないためにも、契約書に不備がないか確認してください。
消費者・顧客相談窓口が契約書に記載されているか
冒頭でも述べたように、建設業はトラブルが多い業界です。そのため、契約書に個人情報やクーリングオフの記載があるのかを確認してください。また、リフォーム紛争解決相談窓口の記載があるのかについても注意してください。
これらは、お客様を守るとても重要なものです。これらの相談窓口などの記載がない業者の場合、トラブルが発生しやすい傾向にあります。あなたの生活を豊かにするための工事なのにもかかわらず、トラブルが起こってしまっては、せっかくの新築住宅やリフォームが台無しになってしまいます。
あなたとその家族が幸せになる工事を行うために、ここで紹介した内容に当てはまる優良業者に工事を依頼しましょう。