ハウスメーカー無料見積もり・見積書を公開!比較や選び方の秘訣

ハウスメーカー無料見積もり

家を建てる際、ハウスメーカーに見積もりの依頼を検討する方も多いのではないでしょうか。このとき、「無料で見積もりを行ってくれるのか」「どのような見積書なのか」初めての注文住宅の購入では、気になりますよね。

また、見積もりを依頼する上で、ハウスメーカーごとの坪単価や選び方なども知っておきたいですよね。

あらかじめ見積もり比較や選び方がわかっていれば、スムーズにハウスメーカーを選ぶことができます。

そこでこのページでは、ハウスメーカーに無料見積もりを依頼する上で、あらかじめ把握してほしいことについてご紹介します。

ハウスメーカー見積書を公開

ハウスメーカーの見積もりを依頼する前に、注文住宅の見積書がどのようになっているのかを確認しましょう。

一条工務店の見積書

注文住宅の見積もり書※クリックして拡大できます。出典:一条工務店i-smartで建てるスマートハウス!

ハウスメーカーの一条工務店の見積書です。総額は、31,572,963円の見積もり費用になります。内訳は以下の通りです。

工事内容 金額
建築本体工事 24,833,990円
建築申請その他業務 430,900円
付帯屋外給排水等工事 1,023,200円
標準仕様外工事 3,781,400円
建物工事費用合計(税抜き) 30,069,490円
消費税 1,503,473円
建築工事費合計(税込み) 31,572,963円

それでは、順を追って説明していきます。

建築本体工事

建設本体工事とは、注文住宅の建物の建設費用になります。つまり、家自体の建設に関わる費用がこの項目に含まれるのです。

建築申請・その他業務諸費用

建物の建設には、確認申請が必要になります。建築基準法において、家の建設がそれに基づいているのかを確認しなければいけません。

そのため、それらの申請などの業務にかかわる費用がこの項目に当てはまります。

付帯・屋外給排水、雨水等の工事

付帯・屋外給排水、雨水等の工事は、生活していく上で必要な工事です。つまり、家を建てるためや生活に必要な工事がこれに当てはまります。

たとえば、家を建設するための足場の仮設工事費もこれに含まれます。

そのため、見積書にこの項目があったのであれば、住宅の建設に必要は工事のことだと認識しておきましょう。

右側の費用は含まれていない

見積書の右側に注目してほしいのですが、右の項目の費用は含まれていません。つまり、31,572,963円とは別に支払う必要があるのです。

見積もり内容 金額
外構工事 2,300,000円
照明 658,759円
カーテン 280,564円
エアコン 424,200円
新説水道メーターボックス設置工事 45,843円
水道加入金 86,000円
合計金額 3,795,366円

たとえば、土地の購入代金や庭の外構工事(エクステリア工事)などです。そのため、これらの費用がかかることを踏まえた上で、予算を決めるようにしてください。

標準仕様外工事

標準仕様外工事とは、いわゆるオプションのことです。以下がその見積書の内訳です。

注文住宅工務店見積もり

※クリックして拡大できます。出典:一条工務店i-smartで建てるスマートハウス!

この費用は、家を建てる上で必要な棚、電球やインターホンなどの細かい仕様の見積書になります。

細かいものの費用は、軽視されがちです。そのため、どのような内訳になっているのかを確認しておきましょう。

セキスイハイムの見積書:2階建て35.2坪

セキスイハイム見積もり

※クリックして拡大できます。出典:マイホーム情報公開・セキスイハイムの価格明細

セキスイハイムの2階建て注文住宅の見積書になります。価格は、以下の通りです。

工事内容 金額
建築本体の工事費 2,300,700円
申請料 461,000円
設計・工事管理委託料 100,000円
屋外工事① 1,150,000円
屋外工事② 601,000円
特典 -2,000,000円
建築費小計 23,319,000円
消費税 1,165,950円
合計 24,474,950円

トヨタホーム見積書:2階建て軽量鉄骨・33.9坪

トヨタホーム見積書 トヨタホーム見積書

※クリックして拡大できます。出典:マイホーム情報公開・トヨタホーム価格明細

トヨタホームの見積書になります。2階建ての軽量鉄骨住宅になり、33.9坪の注文住宅です。価格は以下の通りです。

工事内容 金額
建築本体の工事費 19,781,999円
消費税 989,100円
合計 20,771,099円

大和ハウスの見積書:2階建て

大和ハウス見積書

※クリックして拡大できます。出典:マイホーム情報公開・大和ハウス価格明細

大和ハウスの2階建て注文住宅の見積書になります。金額は以下の通りです。

工事内容 金額
建築本体の工事費 22,460,130円
土地費用 15,839,000円
その他費用 1,400,000円
諸費用 925,000円
合計 40,624,130円

パナホーム:エル・ソラーナ見積書:2階建て32.07坪

パナホーム見積書

※クリックして拡大できます。出典:マイホーム情報公開・パナホーム価格明細

パナホームのエル・ソラーナの見積書になります。価格は、以下の通りです。

工事内容 金額
建物請負工事 25,389,000円
諸経費預り金 972,700円
別途建築費用 482,000円
合計 26,743,700円

ハウスメーカーの見積もり価格の内訳

ハウスメーカーの見積もり価格の内訳をご紹介します。ハウスメーカーに見積もりを依頼するのであれば、どのような内訳になっているのかを把握しておきましょう。

総費用内訳 割合(%) 内訳費用(3,000万円)
実質工事費用 57% 1,710万円
下請け会社へのマージン 21% 630万円
研究開発費 5% 150万円
営業・人件費 5% 150万円
モデルハウス 3% 90万円
広告宣伝 2% 60万円
その他運営経費 7% 210万円

これは、大手ハウスメーカーが株主に向けて公開している費用の内訳表です。その中でも、実質工事費用という項目が実際の住宅に使われる施工費用になります。

つまり、支払う金額の57%、約6割しか家の建設に使われないのです。

表からわかるように、大手ハウスメーカーは営業マンの人件費やモデルハウスの費用、CMなどの広告宣伝費などの莫大な経費が必要になります。

たとえ3,000万円の施工費用を支払ったとしても、そのうちの約6割「1,710万円」しか建設費用に使われません。

逆を言えば、地域の工務店であればそれらの費用がかからないため、その分価格を抑えられることができます。よって、同じグレードで注文住宅を建てたとしても、2,500万円程度の費用で家を購入できるのです。

大手ハウスメーカーは、全国的に有名で安心感がありますが、見積もりを依頼する際は、このような費用の内訳になっているということを覚えておきましょう。

ハウスメーカーに無料見積もりを依頼する前の準備

ハウスメーカーに無料見積もりを依頼する前に、行うべきことがいくつかあります。あらかじめ準備をしておかないと、スムーズに見積もりを依頼できないからです。

それでは、具体的にどのようなことがあるのでしょうか。

候補を数社に絞る

具体的に見積もりを依頼する前に、ある程度候補を数社に絞りましょう。そして、その中から十分に吟味した上で、見積書を作成してもらいましょう。

見積もりを依頼するためには、念入りに打ち合わせを行わなければいけません。

実際は、休みの日に同時に数社の担当者と打ち合わせを行い、見積もりを作成してもらいます。このとき、依頼する施工会社の数が多いと手間暇がかかってしまいます。

そのため、むやみやたらに施工会社に見積書を作成してもらうのでは効率が悪い上に、理想の会社ではなかった場合無駄手間になってしまいます。

そこで、ある程度見積もりを依頼する会社を数社まで絞った上で、見積書を作成してもらうほうが効率良く理想の施工会社を選ぶことができるのです。

資料請求を行い候補を絞る

ハウスメーカーや工務店選びに迷っているのであれば、カタログを資料請求しましょう。そして、その中からある程度候補を絞る方法がおすすめです。

そこで、一括資料請求サービスを活用しましょう。カタログを貰いに施工会社に足を運ぶと手間暇がかかってしまいます。

また、住宅展示場に行った場合、1つのハウスメーカーからカタログを貰う際に、しつこい営業を受けるため、1つのカタログを貰うのに1時間程度かかります。

つまり、1日中住宅展示場を回ったとしても、数社のカタログしかもらうことができないのです。

まずは、複数のハウスメーカーやカタログを資料請求してから候補を絞りましょう。

実際に、住宅展示場に行って「実物の物件を見たい」という場合でも、まず候補を絞ってから足を運びましょう。そうすることで、無駄な営業を受けず効率よく動けます。

建てたいイメージを考える

建てたいイメージを考えましょう。あらかじめ建てたいイメージを考えておくことにより、具体的な話をしやすくなるからです。

たとえば、「キッチンにはこだわりたい」「平屋が良い」「外観のデザインはあれがいい」などいろいろ建てたい住宅のイメージがあるのではないでしょうか。

注文住宅は、あなたの好きな仕様にできるため、事前に建てたいイメージを考えておきましょう。

家族に今抱いている生活の悩みを聞く

見積もりを依頼する前に、家族に生活の悩みを聞いておきましょう。マイホームは家族が暮らす新居になるため、どのような仕様にすれば暮らしやすくなるのかを家族で話し合っておきましょう。

たとえば、「キッチンが狭い」「勉強する部屋が欲しい」など、今抱えている生活における不満点があるのではないでしょうか。

逆を言えば、その悩みを解決することができれば、暮らしやすくなるということなのです。

そのため、せっかく注文住宅を購入するのであれば、家族の悩みを解決してあげられるようなプランにしましょう。

ハウスメーカーの見積もりの比較・選び方の秘訣

ハウスメーカーに見積もりを比較する上で、いくつかの注意点があります。見積もりを比較するポイントを抑えることで、適正価格で優良業者に工事を依頼できるのです。

同条件で比較する

ハウスメーカーの見積もりを比較する際は、できるだけ同条件で比べるようにしてください。同条件で比較しないと、比べにくいからです。

たとえば、A社とB社それぞれに見積もりを取り、比較すると仮定します。このとき、A社は普通のグレード、B社は高級なグレードで見積もりを比較する場合、以下のようになります。

  • A社:2,000万円
  • B社:2,500万円

当然ながらB社のほうが値段は高くなります。そのため、できるだけ見積もりを比較する際は、同条件で比較するようにしてください。

また、見積もりを依頼するハウスメーカーの坪単価にも注意しましょう。

「ローコスト住宅を建てる会社」「坪単価が70万円を超えるハウスメーカー」この2つでは、比較するのが難しいです。そのため、見積もりを比較するのであれば、できるだけ同条件で比べましょう。

複数社に依頼する

見積もりを依頼する際、必ず複数社に依頼しましょう。注文住宅は、1社だけでは相場や価格を判断することができません。

たとえば、見積もりを1社だけに依頼したと仮定すると以下のようになります。

  • A社:3,000万円

注文住宅の場合、この金額が果たして高いのか安いのかを判断することは難しいです。それでは、以下のように複数社に見積もりを依頼したのであれば、いかがでしょうか。

  • A社:3,000万円
  • B社:2,700万円
  • C社:2,500万円

先ほどの3,000万円という費用が、高いのか安いのか判断することができるのではないでしょうか。相場のない注文住宅の費用は、言ってしまえば「言い値」です。

同じ仕様の住宅でも、施工会社によって値段は変わります。そのため、必ず複数社に見積もりを依頼して費用を確認しましょう。

値段だけを比較しない

見積もりを比較する際、値段だけを比べるのはやめましょう。注文住宅の価格は、手抜き工事を行えばいくらでも安くすることができるからです。意図的手抜き工事を行えば、材料費や人件費を削減できてしまいます。

そのため、値段だけを比較するのではなく、プランやサービスなどを踏まえた上で比較しましょう。

4社以上に見積もりを依頼するのは控える

見積もりを4社以上に依頼するのは控えるようにしてください。1社ごとの見積もりや打ち合わせの質が下がるからです。ハウスメーカーに見積もりを依頼する際、打ち合わせを行います。

つまり、休みの日に見積もりを依頼するすべての住宅メーカーと打ち合わせをしなければいけないのです。

数が多すぎると疲れてしまいます。そうなると徐々に面倒になり、打ち合わせの質が下がってしまうのです。

せっかく見積もりを依頼するのであれば、念入りに打ち合わせを行い、見積書を作成してもらいましょう。よって、見積もりを依頼するのは、多くても3社までにしてください。

まとめ

ハウスメーカーの見積もりについてお伝えしてきました。実際のハウスメーカーの見積書は、とても参考になったのではないでしょうか。

注文住宅は、これから建てるため、念入りに見積もりを作成しなければいけません。そのため、必然的に項目が増えてしまい、素人目線ではわかりにくいです。

ハウスメーカーによって、含まれている工事内容が異なることもあるため、内容を確認せずに価格だけで判断するのは控えるようにしてください。

また、見積書の価格や内容についてわからないことがあれば、積極的に担当者に相談するようにしてください。

ハウスメーカーの見積もりを上手に取り、理想のマイホームを購入しましょう。

注文住宅費用

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ただし、最初から見積もりを比較するのではハードルが高いため、まずは手軽に資料請求しましょう。各ハウスメーカーのパンフレットをタダでもらい、どこの工務店にするのかじっくり決めてください。

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